短編映画『空白』

何かを「手放す」ということは難しく、苦しい選択なのかも知れません。
それが少なければ少ない程捨て辛く、見つめて、固執して、周りの景色が見えなくなってしまうのでは無いのでしょうか。
私にはこれしか、これだけしか無いのだと穴が空くほど見続ければ、そこに在るのは自分を縛る呪いになるのでは無いでしょうか。
その手に「空白」を与えてあげると、今よりほんの少しだけ生きやすくなるのかなと、そんな事を考えながらキャスト全員で話し合い、作り合いました。